テールライト1

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 (株)秋月電子で購入した赤色チップLED(1608サイズ、つまり1.6×0.8mmの大きさ)です。小さいですが、100mcdあります。上の写真で、チップ中央の凸マークはカソードマークで、左の出っ張り側がカソード(陰極)を示しています。
 チップの後に写っているのは、以前から使っている逆作用のピンセットですが、チップLEDのハンダ付けには大きすぎですね。100円ショップで下の写真のものを新たに買い求めました。

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 まずは、チップへのワイヤーのハンダ付けです。

 LEDチップ側のターミナルにハンダメッキしておき、そこにワイヤーをハンダ付けする訳ですが、このような細かいハンダ付けは、先に付けた方が後からのハンダ付けの熱で外れてしまうことをうまく防止できれば、だいたいうまくいきます。

 ワイヤーをエナメル線をU字にしてハンダ付けする例が「DCCで楽しむ鉄道模型サウンド・応用編(オーム社)」に掲載されていますが、ワイヤーの色で極性がわかった方がメンテもしやすいので、0.26mmの色付きのものを使いました。

 ハンダのやり方として最初に考えたのは、写真のように2つの線を先でひとつにハンダ付けしておいて、チップLEDにこれを両方同時に押しつけて、間髪入れずに2つをハンダ付けしてします方法です。
 確かに、確実にハンダ付けができますが、下準備が大変です。

 そこで、1線づつですが、確実にハンダ付けできる方法を考えました。

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 まずは、ターミナルにハンダメッキをしたチップを、ピンセットでチップの端だけ掴み、ピンセットをうまく当て板代わりにして、ワイヤーを支持し、ハンダ付けします(写真左上)。

 次に、ハンダ付けをした線とLEDを上下に挟むようにピンセットで摘みます。このことで、最初にハンダ付けした線は、よっぽどでなければ外れにくくなります。同じようにピンセットを当て板代わりにして、もう1線をハンダ付けします(写真右上)。

 LEDが点灯することを確認して、要らない先端部分をカットします(写真左下)。

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 もう一度点灯テストを行い、OKならば、ハンダ面にエポキシ系接着剤を塗って、ハンダ付けが外れないようにします。さらに、接着剤が固まったのちに、つや消しの黒で塗装して裏からの光が漏れなくします。
 写真はLEDをハンダ付けしたターミナル面から見たところで、右は塗装前、左が塗装後です。左もかすかに上部から光が漏れており、点灯しているのがわかります。