実車考察


3000型300 1994/05/18 仏生山検車区

3000型315 1994/05/18 仏生山検車区

<改 造 記>

 組立、付属品の取付、色差し等を行う前に、実車をよく観察して考察したいと思います。

 幸い、3000型については、何度かの琴電訪問に際して、資料写真を撮影しています。撮影している車両は、300,315,335です。なお、写真は全て仏生山検車区で、許可を得て構内で撮影したものです。(今はわかりませんが、当時は駅でことわれば割合簡単に入れてくれました。)

 上の写真は300で整備でいるのではなく、この後本線へ仕様に入っていきました。下の写真は315で検査中らしく、仮台車を履いており、床下機器もピカピカです。本来の塗装の色とウエザーリングされた(?)状態を比較する良い比較になっています。

 気が付いたところをあげていきましょう。

 模型との合致といえば、315はパンタ下のドアーと戸袋位置が異なり、パンタも舟が2つあり、模型とは異なっています。335もパンタは舟が2つで、台車も異なっていました。よって、資料の多さからも300をプロトタイプとしました。ただし、リベットなどの細部は模型とは異なる箇所もあり、特定番号の模型とは言い難いところです。

 下まわりのウエザーリングですが、模型並にきれいな315の下回りは違和感があります。写真ではわかりにくいですが、上の300ぐらい汚れているのが普通ですよね。ここまで、ウエザーリングをするつもりはありませんが、模型はあまりにも綺麗すぎます。墨入れをして、錆色のパステルを塗ってみましょう。

 パンタグラフはどうでしょうか。315をみると本来は銀色なんでしょうが、300をみると屋根と同じ黒に近い印象です。模型のパンタは金属の地色でいかに模型ですので、塗装したいところです。ガンメタを筆塗りすることにします。

 付属パーツとして、ジャンパーホースかジャンパー線フタを選択して取り付けることになっていますが、これもこの2枚の写真で比較できます。断然、ジャンパーホースの方が格好いいですね。ただし、これを取り付けると車体と下まわりとを外すときは面倒になります。
 また、315のフタの色に注目してください。フタが赤、緑、黄と塗り分けられています。閉じているフタはこれらの色に塗ることにします。付属品のジャンパーホースも上側はフタがついていますので、車体色に塗ります。

1998/09/04 仏生山検車区

<改 造 記>

 別の日に撮影した300の連結器まわりのアップです。今度はこっちが仮台車をはいていますね。

 連結器の胴受けおよび取付座、さらにはステップまでの間もグレーに塗装されているのがわかります。ステップの色に合わせて塗装したいところです。

 行先板は枠に入っているおり、ステンレス製のように見えます。模型の付属の行先板も枠の表現がありますので、シルバーに塗ります。

 ドアー両側の手すりも車体色に合わせて、塗り分け塗装されています。これも表現しましょう。

 よーくみると、側面の電鉄名の入ったメーカープレート(?)の位置が車両や時期によって異なっているのがわかります。

 骸骨型のテールライトは配線ワイヤーがあります。さすがに・・・・。

 

<改 造 記>

 側面にまわって、客ドアー付近です。

 まずは知らせ灯です。模型も表現されていますが、車体色のままです。点灯していない状態ですと、模型で表現すると塗る面積も小さく、ほとんど黒ですね。

 次に、ステップはですが、模型は折り畳んだ状態を表現。これはこのままです。屋根上の手すりも真鍮線で工作したいところですが、モールドされているのでかえっておかしくなりそうです。

 最後にドアーの当てゴムですが、ドアー側がグレー車体側が黒になっています。模型も表現がありますので、ガンダムマーカーを使ってみたいところです。